本研究分野では、様々な機能を持った表面・界面の創成を目指して、表面・界面を原子レベルで理解する研究を行っています。
これまでに、表面の原子配列を3 次元的に可視化するために、振動相関熱散漫散乱法、ワイゼンベルグ反射高速電子回折法を開発しました。独自開発のワイゼンベルグ反射高速電子回折法では、3 次元的な表面構造解析に必要な大量のデータを、わずか数10分で測定できる優れた手法です。また、反応ダイナミクスや構造相転移ダイナミクスを研究するために、ストリークカメラ電子回折法という表面原子の高速な動きを捉える新しい手法を開発しました。サブナノ秒から数ミリ秒という幅広い時間領域で、表面上の原子の動きを捉えることができます。
不均一な物質表面をナノレベルで計測するために光電子顕微鏡法(PEEM)と走査電子顕微鏡法(SEM)を使用しています。PEEMでは、2次元原子層物質の成長プロセスや化学反応プロセスの観測を行なっています。