レーザーを含む光波を使った光技術は多くの研究分野にお ける技術基盤であると共に、最先端の科学研究を牽引する原 動力でもあります。我々は、レーザー光源や光波制御などに 関する先端的な光科学/フォトニクス技術の開発を進めなが ら、光と物質との関わりに主眼を置いた新しい物質科学研究 へと展開していくことを目指しています。現在は、光(電磁 波)の振幅や位相、偏光、さらには時間波形などの本質的な パラメータに対する空間的・時間的な “ 構造 ” に着目し、そ の時空間的な制御によって発現する新しい光特性の開拓と応 用を中心とした研究に取り組んでいます。具体的には、構造 化した光波の特性を駆使した高速な 3 次元光イメージング や超解像顕微鏡などの光計測技術の開発、フェムト秒パルス レーザー光によるレーザー微細加工における新しい加工法の 開発、光と電子の相互作用に基づく電子ビームの波面制御に 関する研究などを推進しています。