有機ハイブリッドナノ結晶の創成とフォトニック材料への展開

共役系有機・高分子物質と無機系物質（金属・半導体・誘電体など）とのハイブリッドナノ材料には、構成物質の多様な組み合わせ、サイズ・形状、内部構造とその界面相互作用に強く依存した特異な光・電子物性や反応性、新規機能の発現が期待されます。
　当研究分野では、次世代フォトニクス材料に資することを目的として、様々なタイプの有機–無機ハイブリッドナノ結晶の創成に関する研究を推進しています。すなわち、高度で精緻な有機ナノ結晶作製手法の開発、有機–無機ハイブリッド化手法の開発、有機–無機ヘテロナノ界面の構築、基礎物性解析と光・電子物性機能の評価を中心課題に据え、高誘電率材料を用いた発光増強現象の実現・解明、高誘電率多孔質材料を用いたランダムレーザー発振、π共役系有機ナノ結晶を用いた可視光応答型光触媒材料の開発などの研究展開を図っています。

研究テーマ

• 有機／無機ハイブリッドナノ結晶の新規作製法の開発と物性評価
• 励起子／増強光電場相互作用の解析
• π共役系有機ナノ結晶を用いたエネルギー変換