私たちは三次元(3D)+時間という「4Dの世界」に生きていますが、マイクロメートル以下かつミリ秒以下の4D時空間領域には、最先端の計測テクノロジーでもアクセスできない広大な未知の世界が拡がっています。本研究分野では、X線などの高エネルギービームの量子性と、先端的なマイクロ・ナノファブリケーション技術、データサイエンス技術を駆使することにより、従来の限界を飛躍的に超える新たなイメージング技術を開発し、未開の4D世界の開拓に挑んでいます。
本研究分野で開発しているイメージング技術は、物質・生命科学における様々な非可逆・非平衡系(例えば、流動性のある材料や、生きた生物など)の新たな理解につながるだけでなく、持続可能社会の実現に向けた材料・マイクロマシンシステム開発や、病変の早期発見につながる医療診断機器の開発、延いては生物の脳の機能解明など、一般社会にも多様な波及効果を生むと期待しています。