研究室概要

クライオEMでタンパク質、有機分子の構造メカニズムに迫る

タンパク質や有機分子は、複雑な立体構造を形成して、機能を発現します。本研究室は、最先端のクライオ電子顕微鏡(EM)技術を用いて、より高い分解能、高い精度でこれらの試料の構造を決定し、その機能解明を目指します。AI自動データ測定やデータ解析などの技術開発も進めます。
電子線は物質と強く相互作用するため、タンパク質の一分子の像が得られます。この特性を利用するのが単粒子解析で、タンパク質の原子の配置が得られます。構造変化や揺らぎを捉えることもでき、構造ダイナミクス研究も可能です。また、極微小な結晶からでも回折が得られるため、電子線三次元結晶解析では分子構造をより詳細に調べることができます。細胞組織や大きく不均一な複合体に対しては、電子線トモグラフィーにより立体構造を解析します。

研究テーマ

高分解能単粒子クライオEM解析
タンパク質、有機分子微小結晶の電子線三次元結晶構造解析
AI測定等のクライオEMの手法開発
XFELによる有機分子の微小結晶構造解析