人類社会の基板材料である鉄鋼を製造するプロセスの低炭素化は、国際的かつ喫緊の課題です。この課題解決のためには、従来のプロセス効率改善に加えて従来技術に縛られない製鉄法の開発が必要です。そのためには熱力学的なプロセス原理に加えてプロセス内の反応物や熱エネルギーの供給や固体原料の運動や破壊の制御といった動力学的なプロセス技術の高度化が不可欠です。 本共同研究部門は、最先端の現象モデリングおよびプロセス解析の技術を用いて、製鉄プロセス内のマルチフェーズ・マルチフィジックス・マルチスケールの化学・物理現象の解明を通じて、極低環境負荷製鉄技術の実現を目指します。